
ヘルスなどの風俗でお仕事をするとき、必ず求められるのが「素股」(すまた)と呼ばれる疑似本番サービス。
素股のやり方には、本番=セックスと同じようにさまざまなテクニックや体位があります。
このコラムでは
・挿入していると錯覚させるほど気持ちいい素股のコツ
・間違って挿入されない安全な素股の体位
など素股がぐんぐん上手になるコツを、元風俗嬢のわたくし蒼井マリが解説していきます。
目次
素股とは?

素股とは「疑似本番(セックス)」だと説明しましたが、もう少し詳しく補足しましょう。
素股とは、男性に疑似挿入感を与える(女性器にペニスが入っているように感じさせる)テクニック。本番行為がない風俗でプレイとして行われています。
上記のように、風俗店(ソープランド以外)では本番行為が禁止されています。そのため、挿入ができない物足りなさや不満を補う代替手段として、この素股というテクニックが行われるようになりました。
この「素股」、風俗嬢にはやり方を身につけておかないと損をするというぐらい大事なテクニックなんですよ。
素股のやり方を正しくマスターすれば上手に本番強要をかわせるだけでなく、相手に満足感を与えられるので指名率アップが期待できます。
素股は挿入に勝るとも劣らない快感を与えられるので、お客様の満足度を高めるために大変重要なサービスとなっています。ヘルスのお仕事では基本プレイになっていて、やり方によっては挿入よりも気持ちいい快感を与えることもできるんです。
素股のやり方
素股は、女の子の股に男性器を挟み、太ももの圧迫や摩擦によってあたかも挿入しているような錯覚を与えるというのが一般的なやり方です。
具体的に順を追って説明すると、
step
1男性のペニス(亀頭部分)にたっぷりローションを付ける
step
2手や口で刺激して、ペニスを軽く勃起させておく
step
3ペニスを太腿の間に挟み、女性器の方に導きながら軽く握る
※手が見えないように、男性の体に密着するのがポイント。
step
4自分の手を女性器と思って、握る強さを変えながら腰を動かす
※ただの手コキにならないように、腰と手の動きを合わせることに注意。
step
5射精のタイミングを見極めながら、上手くフィニッシュに誘導する
――と、こんな感じになります。
実はこの素股という言葉、広辞苑にも載っているんですよ。
【素股】
①むきだしになっている股。また、内もも。
②股間交接
風俗業界で使われる素股は、もちろん②の意味合いが強いです。
誤解されがちですが、「股間交接」とは股間同士(男性器と女性器)を擦りつけ合うプレイではありません。
「素股」という文字から連想される通り、素股はあくまでも「股」――つまり、太ももを使って行うところがポイントです。性器同士を擦りつける行為は「マンズリ」といってまったくの別物です。くれぐれもご注意ください。

ちなみに素股の歴史は意外に古く、江戸時代の遊女がすでに素股を行っていたという記録が残っているそうです。
風俗での本番行為が当たり前だった当時でも、気に入らないお客には挿入をさせずに素股でイかせていたのだとか。また、お客の男性器のサイズが大きすぎる場合には、、挿入させないように素股を駆使していたそうですよ。
プロじゃなくても楽しめる”素股”|今賀はるチャンネル
素股の基本的な体位

素股は、通常のセックス同様にさまざまなやり方や体位があります。
素股の代表的な4つの体位と、相手により気持ち良くなってもらうやり方を解説していきます。
騎乗位素股

騎乗位素股は、素股で最もポピュラーな体位。仰向けになった男性の上に女性が跨る形になります。
女性主導なので自分で男性器の位置を調整でき、挿入される危険性も少ないオススメの体位です。
男性器を自分の手前で扱う場合は、手でチョキの形を作りその指と指の間に挟み込むような形で握ります。

手で刺激を与えつつ、体全体を使って上下前後に動きながら男性器全体を擦り付けるのがコツ。
女性器の割れ目ではなく、足の付け根でギュッと挟むようなやり方を意識すると粘膜接触を防げます。

膝でしっかりと体重を支え、緩急をつけた動きで相手を快感に導きます。
背後で男性器を扱う場合は、身体の後ろに手を回して先ほどの手の形で握るか、お尻の間に挟みながら腰を動かします。

かなり体力を使いますが、初心者の風俗嬢でも挑戦しやすい体位です。
正常位素股

正常位素股は、仰向けになった女性に男性が覆い被さって動く男性主導型の体位です。
体力的な負担は少ないですが、挿入されやすいので男性器はしっかりと手で固定してください。
基本的なやり方は指の股を女性器に見立てて、相手に腰を動かしてもらいます。
粘膜同士が触れそうな場合は上手く腰の位置をずらすか、手で女性器を覆ってそれとなくガードするように。
やむを得ず女性器で挟むなら竿部分のみで、体液が出る先端部分は手で刺激するというやり方もありますが、竿部分にも体液が付着している可能性はあるので確実に安全とは言い切れません。
後背位素股

通称「バック素股」と言って、男性が背後から責めるやり方になります。
股をキュッと閉じて太ももで男性器を挟むのがコツ。
また後ろから力が加わるので、壁などに手をついてしっかりと自分の身体を支えるのも重要です。
後背位素股はお互いに立った状態で行うものと、女の子がベッドなどに四つん這いになって行う体勢があります。
足が閉じられない場合は、粘膜同士が擦れないように注意を払いながら男性器に手を添えて、動きをコントロールするようにしましょう。
対面座位素股

お互いが座った状態で、抱き合いながら素股を行う体位です。
体勢的に動きづらいかも知れませんが、より恋人感がアップし、性的興奮度は高まります。
密着状態でも、男性器に手を添えて刺激するように意識します。
大きな動きはできないので、キスなどを通常より激しく多めにして心理的・情緒的に快感を高めてあげてください。
男性を気持ちよくさせる素股のコツ

素股プレイの満足度を上げるためには、体位以外にも気を配らなくていけません。
素股のポイント【密着感】
挿入できないという物足りなさを補うためには「密着感」が重要になります。
正常位の際など進んで相手に抱きついて身体を密着させると、挿入するスキを作らせないという抑止力にもなります。
女の子にくっつかれて嫌がる男性はまずいないはずです。
素股のポイント【リアクション】
素股は女性が気持ち良くなる行為ではないので、事務的にこなしがちです。
ですが、男性の興奮度を高めるためには、大袈裟なくらいの反応をしてあげるのがベストです。
- 「クリトリスが擦れちゃってる~♥」
- 「すごい硬いよぉ~♥」
喘ぎ声やエッチなセリフで雰囲気を盛り上げれば、あたかも挿入しているかのように錯覚させられます。
素股プレイをする際は、どんな体位でも下記の点に注意してください。
ローションをたっぷり使う
摩擦を減らすためのローションは素股プレイの必需品です。
出し惜しみせずにたっぷりと使えばスムーズな動きの素股ができ、相手の感度を高めることもできます。
また大量のローションで皮膚や粘膜を覆うことによって、体液が直接接触するのを防げるという利点もあるんです。
すぐに素股をしない
素股は挿入の代わりとなるものです。
つまりそれと同じか、それ以上の役割を果たさなくてはいけません。
そのためには、まずは雰囲気作りから行うのが接客の基本です。
恋人のようなイチャイチャプレイから入り、手コキなどで男性器をしっかり勃起させ相手の興奮が最高潮に達してから素股をするのが効果的です。
あまり早い段階で素股をしてしまうと「お仕事を早く終わらせたい感」が出て、雰囲気が台無しになってしまいます。
男性器に手を添えること
素股はもっとも男性器と女性器が接近するプレイです。
体位によっては(事故にせよ故意にせよ)男性が挿入しやすい体勢になってしまうので、必ず男性器の位置を把握して手を添えてください。
相手に「手を退けて」とお願いされるケースもありますが、そのまま男性器を自由にさせると挿入の可能性が高まります。
厄介な話、手を添えないと「この子は本番OKなんだ」と勘違いする方もいるんです。
その際はやんわりと断り、「ずっと触っていたいの♥だめ?」と甘えるなどして極力警戒心を出さないようにアピールする必要があります。
それでも強引に手を退けたり、挿入するような素振りを見せるならばプレイを一時中断してでも「本番はダメです」ときっぱりと断るべきです。
素股とマンズリの違いについて

よく勘違いされがちなのですが、基本的に素股は性器同士を擦り合わせる行為ではありません。
女性器を男性器にこすりつけるのは「マンズリ」であって、素股ではない、と言われています。
「素股」という文字から連想される通り、素股はあくまでも股を使って行うところがポイント。
正しい素股は太ももなど粘膜ではない皮膚の部分を使って行います。
※Wikipediaにも、本来の素股は性器同士の擦り付けではないと記載されています。
ですが、風俗店の中には、性器同士をこすり合わせる行為を素股と解釈しているお店もあるようです。講習などで間違った素股のやり方を教わったときには注意してください。
素股には男性へのサービス目的だけでなく、望まない妊娠や性感染症のリスクを減らすという目的もあります。そのため、粘膜同士を接触させたり、性器に体液が付着する行為は適切ではありません。
とは言え、素股だからといって妊娠や性病を100%防げるわけではありません。性器同士で素股を行う場合、やはりコンドームの着用が望ましいでしょう。 デリヘルやホテヘル、イメクラなどの風俗でポピュラーな「素股(すまた)」と呼ばれるテクニック。 あなたは素股のやり方を正しく理解していますか? 特に風俗未経験だと、何となく名前は聞いたことがあっても、具 …
素股とマンズリの違いとは? 正しい素股の手順を理解しておこう!
正しい素股のやり方を知れば本番強要を回避できる

あなたは素股にこんなイメージを抱いていませんか?
- 滑ったフリで挿れられちゃうから、素股は怖い
- 挿入されやすくなるから、素股はやらないほうが良い
本番行為が法律で禁じられているヘルスなどの風俗店でも、強引に挿入しようとするる男性は少なからずいます。
ですが、素股プレイが挿入を増長させているのかというとそうではありません。
それどころか、まったくの逆。
正しい素股のやり方を守れば、事故を装って挿入されるケースを未然に防げます。。
素股プレイでは、流されるままに挿入されてしまうのが最も注意すべき点です。
素股で「入っちゃう…ねぇ入っちゃうよ…」てくちゅくちゅし合ってる茶番が素股では1番どえろい。入っちゃうとか否定気味に呟いてても実は”入っちゃう”が”入っちゃった”になる瞬間を待ち望んでるし、入って来ちゃった瞬間、膣道に全集中するから勃起したおちんちん全てを包み込んで大変えっちだと思う
— ぶらっくapl (@pom___noir) August 27, 2022
穴があったら挿れたいという男性の気持ちはわからなくもないのですが……
だからと言ってどさくさに紛れて挿入しようとするとか、女の子に無理強いするなんてのは論外!
中には、お客様から「本番させて」と交渉されたら心が揺らいでしまう女の子もいるかも知れませんね。
自分のテクニックでお客様を満足させる自信がないから仕方がないか
本番すればラクできる。それに寝てるだけで良いからサービスする必要なんてないから、まあいいか
こういった安易な考えは、本番強要をますますエスカレートさせている原因の一つ。男性はこういった心のすき間につけ込んできます。
だから、そのような困ったお客様にこそ、正しい素股を駆使すべきなんです!
一時の感情に流されたり、やるべきサービスを怠ると、結局は自分自身が損をしてしまいます。
素股はSEXと同じように様々な体位で行えますが、女の子が進んでリードしないと相手を満足させられません。つまり、それだけテクニックや女の子のやる気が大事ということ。
その反面、丁寧な接客を心がければ本番行為に甘んずるよりも濃厚なプレイになるのが素股というプレイの強みです。
お客様は、そういったサービスで積極的に尽くしてくれる風俗嬢をまた指名しようと思うものです。
素股のやり方やテクニックに自信が持てるようになれば、結果的に自己防衛に繋がります。
自分の身を守りながら相手に楽しんでもらうために、素股のやり方とテクニックをきちんと身につけてくださいね。 風俗でアルバイトしている女性の悩みは色々あります。 その中でも特に、 ヘルス・オナクラで働いている女性ほぼ全員が 「本強」で困っていると言われています。 そこで今回は「本強」の定義や実態、解決法などに …
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素股のやり方:まとめ

今回は素股のテクニックの解説でした。
ここで紹介した素股のやり方を忠実に再現すれば、挿入される可能性は非常に低くなります。
ただ、挿入など微塵も考えず、単に気持ち良い素股を望んでいるお客様もたくさんいるというのも忘れないでください(風俗を利用する男性全員が本番目的でないのは当たり前ですよね)。